抗不安薬は、普段の一般的な生活をおくる上で支障が出るほどの大きな不安感や緊張感を覚える不安障害の症状を緩和させるために処方されるお薬です。よく勘違いをされる方がいらっしゃいますが、仕事やプライベートで何か大切な行事で緊張する緊張感とは全く別のものです。

うつ病の薬物療法では、抗うつ薬以外の薬を併用することがしばしばあります。うつ病になると、不安やイライラ感、さらには不眠を伴うことが多いので、抗不安薬や睡眠薬が症状に応じて併用されます。患者さんに不安やイライラ感などがみられる場合に抗不安薬を併用すると、2~3日で不安が取れて、気持ちが落ち着きます。

不眠が見られる場合には、軽い睡眠作用をもつ抗うつ薬が用いられるほか、ベンゾジアゼピン系の薬剤が比較的安全な睡眠薬として処方されることが多いようです。

ベンゾジアゼピン系の薬物には脳内伝達物質のGABAへ働きかける作用があり、GABAを活性させることで、脳内活動が落ち着きを取り戻し、不安や緊張を和らげてくれる効果が期待できます。

ベンゾジアゼピン系の薬物は、強い眠気を感じることで、うつ病患者の睡眠薬として処方されることも多いのですが、その副作用として依存性が高いため、服用のペースには注意が必要です。